MeldwayGrandレビュー|リアルなピアノ音源とシンセの音作りを両立

音源・プラグイン

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この記事ではMelda Productionのピアノ音源であるMeldwayGrandのレビューをしていきます。あまりピアノ音源を選ぶ際のファーストチョイスとはならないと思いますが、なかなか面白い特徴をいくつも持っています。この音源の特徴としては

  • ピアノとしての十分なリアルさ
  • シンセサイザーのようなユニークな音作り

が挙げられます。

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MeldaProduction

大まかな使い方

全ての機能について詳しく解説しているとものすごい字数になってしまうのでここでは大まかな使い方について解説します。

MeldwayGrandには「INTRO」、「PIANO」、「MIXER」、「CREATIVE」、「FX」、「GLOBALS」という6つのタブが用意されています。

6つのタブを切り替えて音を作る

INTROタブではベロシティカーブやマイク、リバーブなどの代表的なパラメータのざっくりとした設定をすることができます。

基本的なパラメータの調整ができる

PIANOタブではリバーブやノイズ、全体的なトーンなどのリアルなピアノとして用いる際に設定するパラメータが調整できます。

リアルなピアノとしての設定ができる

MIXERタブでは複数のマイクからの音のミックスを調整できます。

7つのマイクからの音をミックスできる

CREATIVEタブではまるでシンセサイザーのパラメータを調整するかのようにクリエイティブなエフェクトをかけることができます。特にFMなんてシンセを触っているときくらいしか見ないですよね。また、右上のサイコロマークをクリックするとパラメータがランダマイズされて、想像もしていなかった音と出会うことができます。

シンセのような多彩なエフェクトがかけられる

FXタブではCREATIVEタブと違ってよりオーソドックスなリバーブ、ディレイ、コンプなどのエフェクトをかけられます。

こちらでは比較的オーソドックスなエフェクトをかけられる

GLOBALSタブでは音量やピッチなどの全体的な設定を行うことができます。

全体的なパラメータの設定ができる。

普通にピアノとして使う場合はCREATIVEタブ以外のタブで音作りをして、シンセのように使いたいときはCREATIVEタブから自由にパラメータを動かして音作りをするというのが良いかと思います。
また、ランダマイズ機能もあるのでランダムに音を作ってもらってそこからインスピレーションを得るという使い方もありです。

音を聞いてみよう

ここではいくつかのプリセットを聞いたり変化が分かりやすいパラメータをいくつかデフォルトから動かしたりしながら、音を比較していきたいと思います。まず、デフォルトの音がこちらです。

ここからはこのデフォルトの音からどのような調整ができるのかを音を聞きながら確認していきましょう。

まずはプリセット

リアルなピアノらしいものからシンセライクでクリエイティブなものまでプリセットが用意されています。まずはこれらの中からいくつかを聞いてみましょう。

1つ目がSize matters

うっすらリバーブがかかっていていい感じです。

次にSad movie

こちらはより響きがどこまでも続くような感じで個人的にはかなり好きです。

3つ目がSustaind cat

これはエレピのような優しい音色ですね。

最後にGlasshouse horror

使いどころは選びそうですが、こんな面白い音も出せてしまいます。

リアルなピアノとしての音

プリセットでこの音源の幅広さが分かったところで、まずはリアルなピアノとしての音を残しつつ音作りをしてみます。

Soft/Hard

PIANOタブでSoft/HardパラメータをSoftに75%ほど回したときはこんな感じ

少し音が丸くなったような印象がします。

逆にHardに75%ほど回したときはこんな感じ

先ほどとは逆で堅い音になった印象です。

マイキング

合計7つのマイクが用意されており、それらのマイクからの音をミックスすることができます。マイキングにもいくつかプリセットが用意されているのでそちらをいくつか聞いてみましょう。

まずはBallから

次はWide

個別のマイクに対してdetuneを行うこともできます。次の音では2つのマイクを用意して、片方のマイクからの音を少しdetuneしてみました。

コーラスをかけたときのような少し広がりのある感じが面白いです。

ユニークなシンセとしての音

ここまでだけでも十分優秀なピアノ音源ですが、MeldwayGrandはここからもすごいです。次はよりクリエイティブな音作りを行っていきます。

ランダマイズ

ランダマイズで作った音を2つ聞いてみましょう。難しいことを考える必要はありません。サイコロのボタンを押すだけで次のようなクリエイティブな音が完成します。

どうでしょうか。ボタン一つでこんな面白い音を作ることができるのはワクワクしますね。

どんな人におすすめか

既に定番のピアノ音源を持っている人の2つ目以降のピアノ音源として良いかと思いました。普通にピアノとしても使いやすいですし、シンセライクな癖のある音作りも楽しめます。もちろんしっかりとしたクオリティなので最初のピアノ音源として買っても後悔はしないと思います。

買い方

Melda ProductionのページPlugin Boutiqueから買うことができます。

MeldwayGrand単体ではセール時に90%ほどの割引になるのでそのときが狙い目です。

このMeldway Grandは無料のMSoundFactoryPlayer上で動かすことができます。ですが、Melda Productionには全てのインストゥルメントのバンドルであるMSoundFactoryというものもあります。なのでMelda Productionの他のインストゥルメントにも興味がある人はこちらを買った方が良いかもしれません。また、パラメータの編集が制限される代わりに安価なMSoundFactoryLEもありだと思います。

個人的にはデモ版も用意されているので使ってみて気に入ったのであればセール時にMSoundFactoryを買ってしまっても良いのかなと思います。私はお金がないので単体で購入しました。

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まとめ

今回はMeldaProductionのMeldway Grandをレビューしました。シンプルにピアノとしての音も良いですし、何よりシンセライクな使い方でユニークな音作りができる点はとても魅力的です。また、パラメータのランダマイズ機能も付いていて、プリセットも使いやすいものが多くあるので、初心者の方でも安心して音作りができます。

最後に使い方について参考になる動画を見つけたのでこちらも見つつ使ってみてください。

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