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今回はシンプルかつ49鍵としては安いMIDIキーボードとして人気なKeyStation 49 mk3をレビューします。これは私が右も左も分からない初心者だった頃に購入したもので、同じようなMIDIキーボードをまだ持っていない初心者の方にもおすすめできる商品です。
25鍵のコンパクトなMIDIキーボードMiniLab 3についてもレビューしているので興味のある方はこちらもご覧ください。
基本仕様
まずは基本的なスペックや付属ソフトについて説明します。
見た目
見た目は特にテンションが上がる感じではなく、割と無骨な印象です。

サイズ・重量
サイズ:約82.2cm x 6.8cm x 18.9cm(順に横幅、高さ、奥行き)
重量:約2.14kg
となっています。後に触れるようにDAWコントロールやパッドなどのより高度な機能が省かれているので奥行きをそこまで取らないのが嬉しいところです。
鍵盤
鍵盤数はKeystation 49 mk3という名前の通り49鍵です。タッチはピアノと比べると軽く、個人的には弾きやすいです。もちろんベロシティ対応で打ち込み時に強弱をつけることができます。また、後ほど比較しますが25鍵のMIDIキーボードによくあるミニ鍵盤ではなく、しっかりサイズのある鍵盤なので打ち込みやすい。
ただ、鍵盤の弾き心地に関しては個人差があると思うので、お近くの楽器店試奏奏してみるのをおすすめします。
コントロール
MIDIキーボードには機種によってDAWコントロールの機能が充実しているものもありますが、Keystation 49 mk3に関してはピッチベンドホイール、モジュレーションホイール、再生、停止、録音といった最低限の機能しかありません。
その他にはトランスポーズ機能があるので半音単位でキーの変更が可能です。
インタフェース
USBケーブルが付属するのでそれを用いてPCと接続するとバスパワー駆動します。PC側はUSB Type-Aで接続できます。MIDIキーボード側のUSB端子は背面向かって左側にあるのですが、付属するケーブルはL字にはなっていないのでデスクが狭い場合は配線を工夫する必要があるかもしれません。

また、私は使ったことがありませんが別売りのサステインペダルも接続できます。
その他
MIDIキーボードあるあるですが、いくつかソフトが付属してきます。詳しくはこちらなどからご自分で確認してほしいのですが、DAWとしてAbleton Live Liteが付いてくる他、ピアノ音源のMini Grandや様々な音が入ったマルチ音源のXpand!が付いてくるので一応Keystation 49 mk3とPCさえあればDTMを始めることはできます。
正直付属音源の質はそこまで良くは感じないので一応付いてくる程度に考えた方が良いと思います。ただ、DTMに興味がある初心者の方が試しにやってみるには十分かもしれません。
他と比較
ここでは他のMIDIキーボードと比較してみましょう。
MiniLab 3(25鍵)
MiniLab 3は25鍵のコンパクトなMIDIキーボードで、私はデスクがそこまで広くないので基本的に普段はこれを使っています。その上で2つを比較して感じるのは
- やはり鍵盤数が多いと自由度が全く違う
- とはいえ常にデスク上に置けるコンパクトなキーボードは快適
という2点です。
1つ目の鍵盤数に関しては両手でコードとメロディーを同時に鳴らせるというのが最も大きいです。どうしても25鍵になると両手で演奏するのは窮屈になって発想が制限されている感覚があります。また、MiniLabの方はミニ鍵盤になっているのでデザインという意味では小さくてかわいいのですが演奏という点ではここでも窮屈さを感じます。

2つ目に関して言うと私の作業環境だとデスクのサイズの都合でKeystation 49 mk3を常に置いておくのが難しいです。なのでDTMをするときだけデスク上に置いていたのですが、やはり毎回それをやるのは心理的にハードルがあり、なかなか作業に取り掛かろうという気にならなかったです。
大きめのキーボードを導入する際は使用しないときは机の下に収納するためのスライダーを付けたり、DTM専用のデスクを用意したりして、作業を始めることに対する心理的なハードルを下げるのが重要かなと思います。逆に毎回移動させるのが苦にならないという方はまずは大きいキーボードを買うのが良いと思います。
コンパクトなMIDIキーボードに関しては以下の記事で比較しているので気になる方はこちらもご覧ください。
Korg microKEY2-49との比較
次に同じ49鍵で手頃な価格のKorg microKEY2-49と比較してみます。こちらについては持っていないのでスペックの情報や他の方のレビューを参考にしての比較となります。
Keystation 49 mk3とmicroKEY2-49の最も大きな違いはサイズと重量です。microKEY2-49の方がよりより小さく軽い代わりにミニ鍵盤になっています。とはいえサイズが半分になるわけではないので個人的には大きめの鍵盤のKeystation 49 mk3の方が良いかなと思います。持ち運びを考えているのでどうしても軽い方が良いという方はmicroKEY2-49もありかなという感じです。また、価格に関しても基本的にKeystationの方が安いです。
Keystation61, 88との比較
最後に同じKeystationシリーズの中で61鍵と88鍵のものもあるのでそれらとも比較してみます。
違いは鍵盤数と鍵盤の作りです。鍵盤数に関しては特に説明の必要はないと思います。61鍵と88鍵は49鍵以下のものと異なりセミウェイトとなっており、実機を試奏したことがないので詳しくは分かりませんがおそらく少し重い鍵盤になっています。
個人的には設置できるスペースがあるなら鍵盤数はなるべく多い方がいいかなとは思いますが、25鍵と49鍵の差に比べると49鍵と88鍵の差は大きくないように感じるので、特に初心者の方などは49鍵でも打ち込みという点では十分だと思います。逆にキーボーディストの方が演奏に使う場合は88鍵を購入した方が良いと思います。
気に入った点
ここでは私が実際に使ってみて気に入った点について説明します。
- とにかく鍵盤数に対して値段が安い
49鍵あって1万円台前半という製品はかなり安いです。
- 弾き心地が軽くて、ベロシティの差もちゃんとつけられる
これは人によると思いますが個人的には重いと逆に弾きづらいので軽い弾き心地のKeystation 49 mk3には満足しています。ただ個人差があるので楽器店などで1度試してみて自分に合ったタッチを知るのがおすすめです。
- 余計な機能がないので鍵盤数の割には省スペース
DAWコントロールなどの機能がない分省スペースになって狭いデスクで作業する身としては助かります。コントロールに関してはPCのショートカットなどで十分効率的にできるのでそこまで必要ないかなと思います。
微妙な点
次に実際に使ってみて微妙だと感じた点について説明します。
- コントロール機能はかなりシンプルなのでそこを求める人には物足りない
ここは気に入った点として挙げた省スペース性とトレードオフですね。
- デザインは良くも悪くも地味
もう1つ持っているArturia MiniLab 3なんかと比べてしまうとテンションの上がるデザインではないです。良くも悪くも無骨で堅実という印象です。
こんな人におすすめ
- 安価で鍵盤数の多いMIDIキーボードがほしい人
- DAWのコントロール機能はそこまで必要ない人
- 作曲初心者でとりあえずMIDIキーボードがほしい人
買い方
楽器店やサウンドハウスなどで買うことができます。この商品に限らずハードウェアについては実際に触ってみてから購入することをおすすめします。
まとめ
今回は安くて鍵盤数の多いMIDIキーボードKeystation 49 mk3をレビューしました。機能が豊富なわけではないですが、打ち込みを行うという点で見れば必要十分で扱いやすいMIDIキーボードだと思います。
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