【2025年2月】DTM・音楽制作のための10万円台WindowsノートPCの選び方・おすすめ

PC

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今回はタイトルの通りノートPCの選び方についての記事です。ノート型のコンピュータとしてはMacであればMacBookが強力ですが、個人的にはその価格やOSの障壁がネックでWindowsを選んでいます。

Windowsであれば様々なメーカーが様々な価格帯のものを出しているのでそれぞれに合ったPCを選ぶことができるのが魅力です。ただ逆に言うと、Windowsは選択肢が多すぎるので選び方がMacよりも難しいです。私のようにWindowsでも持ち運んで使えるノートPCでDTMをしたいという方は多いと思います。

今回はそんな方向けに2025年2月時点で私ならどう選ぶか?という観点でおすすめを紹介します。なので実際に使って試したわけではないということはあらかじめご了承ください。また、今回はDell, Lenovo, HP, ASUS, Mouse, MSIなどのPCを比較してその中で要件を満たすものを紹介します。

この記事の対象

  • ゲームはしない

今回はゲームは考慮に入れません。ゲームもがっつりしたい方はデスクトップを選ぶ方が価格を抑えられて幸せになれるのかなとは思います。ただ詳しいことは分からないので他でレビューをされている方の動画や記事をご覧になってください。

  • 10万円台

快適さと価格のバランスが取れたものが多い印象です。また、ゲームをしないという条件なので強いGPUを積む必要がなく価格を抑えられるのでこの価格帯でも十分なスペックのものが手に入るというのもポイントです。

  • ノート型

他のレビューをされている方やベンチマークの結果を参照すると分かりますが基本的にデスクトップ型の方が大きい分価格に対する性能は高いです。ただ持ち運びのできる利便性はかなり大きいと思いますし、現在はゲームをせず音楽制作用途に絞ってみればノートPCでも必要十分な性能を出すことができます。(もちろんここは制作しているジャンルや使用するプラグインなどによると思う)

評価項目

CPU

WindowsであればCPUはIntel・AMD・Qualcommという3つが現在の主なメーカーです。それぞれIntelであればCore ○○、AMDであればRyzen ○○、QualcommであればSnapdragon ○○という名前です。

既に発信されている方がいますが、ここで強調しておきたいのはQualcommのSnapdragonシリーズは従来のCPUとは大きくアーキテクチャが異なるためまだまだ対応していないソフトが多いということです。そのため、少なくともDTM用途では避けた方が良いと思います。

その上でIntelかAMDかという話になるのですが、これはどちらのメーカーというよりベンチマークのスコアを考慮するのが分かりやすくて良いかと思います。具体的にはCinebenchやPassmarkなどです。ノートPCの場合排熱機構がどうなっているかなどでベンチマーク通りの性能が出ない場合もあるので参考程度に思った方が良いですが、ある程度の判断基準にはなると思います。

ベンチマークを調べるのが難しい方のために目安を述べておきます。

IntelであればCore Ultra ○○やCore i7かi913○○○などと書かれているものが比較的新しいものなので良いと思います。

AMDであればRyzen AI ○○やRyzen 798○○○のような感じです。

ただこれは本当に目安程度でしかないので詳しく知りたい方は型番の見方を調べれば出てくると思いますが、よく分からない方は後ほどおすすめするPCを参考にしてみてください。

メモリ

本格的に音楽制作をするなら最低限16GBは必要です。32GBあれば快適に使えると思います。ただここは使う音源の種類や数によって大きく左右されるところです。例えば大編成のオーケストラを作っている方などは64GB, 128GB積んでいるような方もいらっしゃるようです。

ストレージ

まずHDDかSSDかですが、当然ここはSSDです。少し調べれば出てくると思いますがSSDの方が速く衝撃に強いです。

さすがに2025年2月現在10万円台で買えるまともなPCでSSDを搭載していないPCはないと思うのでそれは確定としてここではどの程度の容量が必要かについて考えます。

容量

音楽制作でストレージの容量を食うのは主に①アプリケーションのデータそのものと②音源データの2つです。

①のアプリのデータというのはDAW、プラグインなどのことです。こちらの方は②の音源データに比べると容量は圧迫することがありません。

②の音源データが曲者です。これは例えばピアノ音源などであればピアノの音のデータに当たります。基本的に良い音源であればあるほど様々な音高、奏法のデータを収録しているのでDTMを本格的にやっていこうとするとどうしても音源データが増えていくことになります。音源によっては1つの音源だけで数百GB!も食うものがあったりします。ですが、こちらに関しては大抵の場合後から外付けSSDを買って音のデータのみこちらに入れるということが可能です。ただ、外付けSSDに入れると本体のSSDに比べると読み込みが遅くなるというデメリットはあります。

ここまでで音楽制作にはある程度のストレージ容量が必要なことが分かったと思います。ここからは具体的な容量について考えましょう。結論としては②の音源データを外付けSSDに入れるなら512GB音源データも本体に入れて読み込みを速くしたいなら1TB以上が必要かなと思います。初心者の方であればとりあえずは512GBを選んで必要そうなら外付けSSDを導入すれば良いかなと思います。

省電力性(≒静音性)と動作時間

持ち運びするという方は省電力性も重要です。省電力性が高いと充電が長くもつので、モバイルバッテリーなどを持ち歩く必要がなくなります。また、省電力であるということは発熱が少ないということにつながるので、ファンの音が静かな可能性が高いです。ただ、これはファンの設計などにもよるのでスペックから読み取るのが難しい部分ではあります。

特に音楽制作ということで言うと静かな環境で作業することが必要になるので、省電力性は他のジャンルよりも重視すべき観点かと思います。

また、少し省電力性と被るところがありますが持ち運びの際は充電がどれだけもつかという点も大事です。これは消費電力(○○W)とバッテリー容量(○○Wh)で推測することができたり、メーカーがアピールポイントとして○時間のように載せていたりします。

重量

ノートPCをわざわざ選ぶということはある程度移動させることを考慮に入れているということなので重量が軽いに越したことはありません。個人的には

~1kg→楽に持ち歩ける
1kg~1.5kg→普通に持ち歩ける
1.5kg~2kg→重いが持ち歩ける
2kg~→持ち歩きは厳しい

というイメージです。ここも個人差があるとは思いますが頻繁に持ち歩く方は1kg台前半までが無難かなとは思います。ただ、軽いものは基本的にその分値段が高いのでそこは注意が必要です。

インターフェース・端子

Thunderbolt端子(USB PD充電に対応しているUSB-C端子)があると大きなACアダプタがなくてもスマホのUSB充電器で充電できて便利かつデスク上がすっきりします。また、Thuderbolt端子はデータ転送速度も速いのでストレージのところで触れた外付けSSDの読み込みや書き込みもストレスなく行うことができます。

オーディオインターフェイスやMIDIキーボードの接続に使うことが多いUSB Type-Aがあると安心です。たとえば最近のMacBookなどはType-Aが付いていなかったりするので注意しましょう。

おすすめ3選

ここでは私が買うならこれかなと思うものを長所、短所を述べつつ挙げます。スペックを自分で判断することができる方は各メーカーのサイトなどでご自身で条件を絞って調べるのが良いと思います。(この記事のリンクから買ってもらえると私が喜びます。)

コスパ重視

コスパを求めるならDell Inspiron 14がおすすめです。

Inspiron 14 ノートパソコン(5445) (2024年3月15日発売)

長所

  • ストレージ1TBメモリ32GBが(2/7の時点で)ほぼ10万円で手に入る
  • よっぽど重い作業をしない限り十分な性能

短所

  • ハイスペックではない
  • ちょっと重い
  • ファンは結構回る(らしい)

持ち運び重視

楽に持ち運びしたい人にはHP Pavilion Aero 13-bgがおすすめです。この機種はDTMに関係なくかなり人気のある機種なのですが音楽制作をするうえで最低限の基準は上回っているように思います。

HP Pavilion Aero 13-bg0011AU パフォーマンスモデル (ナチュラルシルバー)

長所

  • 1kg以下で軽い
  • 13インチでコンパクト
  • Ryzen 7 8840U搭載モデルがあり性能も十分

短所

  • 超ハイスペックではない
  • メモリは16GBまでで32GBが選べない

一番おすすめ

個人的に今一番買ってみたいのはASUS Zenbook 14 OLEDです。こちらは大抵の人が持ち運びも含めて快適に使うことができると思います。

※上のリンクが正しく機能しない場合は下のリンクをご利用ください。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405MA (UX3405MA-U7161WS)

ASUS Zenbook 14 OLED

長所

  • Core Ultra 9搭載、1TBSSD、32GBメモリ搭載モデルがあり高性能
  • 約1.2kgと十分持ち出すことができる軽さ

短所

  • USB Type-C×2、USB Type-A×1とインタフェースが少し心許ない
  • フルスペックにすると約20万円(2/7現在)

まとめ

今回は私自身がPCの買い替えを検討しているのもあって自分なりに選び方をまとめてみました。専門家ではないので間違っている部分があれば教えてください。また、他におすすめがあればそちらもぜひ教えてください。

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