【Bitwig 6】制作効率が爆上がり!個人的に気に入った新機能をまとめる

Bitwig

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8/27にBitwig 6のBeta版が公開されました。早速試してみたので個人的に気に入った部分をまとめます。

※以下では筆者の見落としにより以前からある機能を勘違いしてバージョン6からの新機能と紹介している可能性があります。アップデートの検討をされている方は必ずこちらなどで公式の情報を確認するようにしてください。また、バージョン6はBeta版です。重要なプロジェクトに使うのは避けた方が良いです。

ぱっと見の印象

  • カラフルで色が好み

次の画像のようにノートがピッチによって色分けされ、見やすくなりました。また、全体的な色についても、今までは最大限まで黒い見た目にしてもグレーのような感じだったのですが、今回はちゃんと濃い黒色にカスタマイズできるようになって嬉しいです。

デフォルトでピッチごとに色分けされるように
  • UIがFLっぽくなった?

クリップやトラック全体のどこを見ているのかが分かる小さなプレビュー?が下の方に表示されるようになったのがFL Studioっぽいと感じました。FL Studioは使ったことがないのですが、YouTubeなどでチュートリアルを見ていたりすると見やすいUIだなと感じること多いので良いところはどんどん取り入れていってほしいですね。

オートメーションクリップ

MIDIやオーディオだけでなく、オートメーションもクリップとして扱われるようになりました。これの利点としては次のようなことが挙げられると思います。

  • オートメーションの使い回しが楽
  • MIDIやオーディオクリップとオートメーションとの結び付きが分かりやすい
  • オートメーションの比較が楽

ここでは特に3つ目のオートメーションの比較について簡単に説明します。

これはクリップランチャーを用いることで実現できます。オートメーションもクリップとして扱えるのでオートメーションをクリップランチャ―に複数入れてしまえばよいのです。また、Bitwigにはカーブのプリセットがたくさん用意されているので、自分でカーブを描かずプリセットを試してみるだけでも発見があるかもしれません。

Cutoff Frequencyのオートメーションクリップを追加してみる。
空いているセルの+ボタンをクリックする
するとカーブのプリセットが表示される
簡単に2つのカーブを聴き比べできる!

エディター関連

エディター周りでも多くの新機能が追加されました。ここでも私がビビッと来たものをいくつか紹介します。

ドラムエディタ

ドラムの打ち込みに便利なドラムエディタが刷新されました。まず、1つ1つのレーンがでかくなったのが良いですね。また、今回ドラム/ハイブリッドエディタという名前に変わったのですが、その名の通り2枚目の画像のようにMIDIとオーディオを同時に扱えるようになりました。

ドラムに関してはサンプルを貼っていくスタイルの人もいると思いますし、一部だけMIDIを使うときなどにまとめて見ることができるのは良いなと感じました。

小さいが左上の赤枠で囲った部分で普通のピアノロールとドラムエディタを切り替えられる
オーディオも同じ画面で扱えるように!

ツールの追加

今回スプレーというツールとオーディションというツールが追加されました。簡単にまとめると

  • スプレー→スムーズに打ち込みができる
  • オーディション→簡単にクリップの試聴ができる

ツールの持ち替えはショートカットで簡単にできるので、編集が一段とやりやすくなりました。

使ってみた例は以下のような感じです。スプレーツールの方では次に紹介するスケール機能でスケールから外れないようにしています。

スプレーツールを選んだ状態でAlt(MacならOption?)を押しながらドラッグすると自由に打ち込める
聞きたいクリップの聞きたい部分だけ

スケール

他のDAWにはおそらく搭載されているであろうスケール機能がBitwigにも追加されました。

プロジェクト単位でスケールを設定することでKey Filter+デバイスなどでスケールをフィルタリングしたり、MIDIクリップでスケール外の音をスケール内の音にスナップさせたりすることができます。

キーをオートメーションで変えることもできるので、個人的には一部だけチャーチモードなど独特の雰囲気を出したいときに、既存のMIDIクリップに自動的に手を加えられるのが良いなと感じました。

Clip Aliases

Clip Aliasとはクリップの内容を共有する機能のことです。

これまではクリップをループさせることは簡単にできたのですが、離れたところにあるクリップ同士を連携させる(つまり一方を編集したらもう一方にも反映されるようにする)ことはできませんでした。それが今回可能になったので曲中に何度も出てくるパターンなどを変更する手間が少なくなりました

その他

  • トラックの縦幅をめちゃくちゃ小さくできるようになった

地味に嬉しいです。これまではトラックの数が多くなると結構見にくかったので見通しが良くなります。

polymerのトラックが今までの半分くらいの幅になっている。
その下のAudio 2が今までのデフォルト

残念だった点

  • Samplerにスライス機能が追加されなかった

はよしてくれ

まとめ

新しいデバイスやデバイスへの機能追加(Samplerのスライス機能とか)が無かったのは残念ですが、総じて制作の自由度、効率を高める良いアップデートだったと思います。コードトラックやスライス機能などまだまだ進化の余地はあると思うので、次のアップデートも楽しみです。

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