Ujam Beatmakerレビュー|手軽なジャンル感のあるエレクトロニックドラムマシン

音源・プラグイン

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この記事ではUjamのBeatmakerシリーズのレビューをしていきます。Ujamは初心者でも簡単にクオリティの高い曲を作ることができる音源を数多く出していることで有名なメーカーです。今回紹介するBeatmakerシリーズではエレクトロニックドラムを素早く構築することができます。初心者に限らず素早くトラックを構築したい方におすすめの音源なので、気になっている方はぜひこの記事でBeatmakerで何ができるようになるのかを見てみてください。

どんな音源?

ジャンルに合ったドラムを簡単に打ち込むことができる音源です。2025年1月現在ではそれぞれKPOP, HIPHOP, LoFiなどに特化した14種類が販売されています。音源内で細かい調整はできませんが、ドラムを短時間で形にすることができます。

具体的には各プリセットにIntro, Fill, Endingなどそれぞれの展開に適したMIDIパターンとキック、スネア、ハイハット、シンバルなどの音が用意されています。用意されたMIDIパターンを鳴らすだけで簡単にドラムが完成します。さらにエフェクトやその他のパラメータも個別の音にかけるものと全体にかけるものが用意されているのでBeatmaker内だけでも音のバリエーションはかなりあると言ってよいと思います。

キット(キックやスネアなどの音のセット)としてはBeatmaker1つあたり数十個のプリセットが入っていてそのプリセットの中にもさらにキックが10種類近く、スネアが10種類近くといった感じです。また、フレーズに関してはIDOLで確認したところ20個プリセットがあって1個あたり24のフレーズが収録されているのでBeatmaker1種類あたり数百個のフレーズが収録されているという感じです。

概観1
概観2

大まかな使い方

シンプルな音源なので初心者の方でもすぐ使い方は分かると思います。以下のようにセクションに分かれています。

大まかに4つのセクションに分かれている

画面の上半分ではマクロパラメータを動かすことで簡単な音の方向性を決めることができます。キットによってこのパラメータは異なります。

鍵盤部分の左側では各サンプルを鳴らすことができ、右側ではそのキットに合ったフレーズを鍵盤1つで演奏できます。右側のフレーズはドラッグ&ドロップで簡単にMIDIをDAWに貼り付けられます

鍵盤より下の部分ではパラアウトの設定や少し細かい音作りが可能です。

良かった点

  • 初めて作るジャンルの勉強になる

あるジャンルを作りたいときに初めてだとなかなかどうしてよいか分からないことがあると思います。BeatmakerシリーズはそれぞれがCOZYならLoFi、IDOLならKPOPのようにジャンルに特化しているので収録されているフレーズのMIDIデータや音作りを参考にすることでそのジャンルらしさを簡単に学習することができます。特にMIDIデータをドラッグ&ドロップですぐ見れるのが良いですね。これはYouTubeなどでチュートリアルを見るだけではなかなか難しい部分だと思います。実際レゲトン・ラテンポップに特化したRICOなどはすごく参考になりました。

  • 一瞬で形になる

これはここまで読んでくださった方ならよく分かると思うのですが、めちゃくちゃ速く形になります。収録されているフレーズをそのまま使うなら1つノートを打ち込めばOKですし、少し自分でアレンジしたければDAWにドラッグ&ドロップして編集すればよいです。そのまま完成とせずとも、とりあえずのドラムトラックを作るにはすごく便利だと思います。実際私はドラムを先に打ち込んでしまってドラムを鳴らしながら考えた方が他のパートが思い浮かびやすいので、とりあえずBeatmakerで打ち込んでしまって後からじっくり作りこむ、といったやり方もよくします。

  • 簡単にジャンル感を出せる

Beatmakerシリーズはそれぞれ得意なジャンルがあるのでそのジャンルを作りたいときにはとりあえずこれを使っておこうという気になります。

  • 音も普通に良い

私の基準では普通に使えるレベルです。これ1本で行くとちょっと物足りない感じがするときは物足りない部分は他のサンプルをレイヤーしたり、個別でエフェクト処理すればよいです。

微妙だった点

  • パラアウト周りの設定が分かりにくい

まず、私の環境ややり方のせいかもしれませんがパラアウトすると音量が極端に下がります。また、そもそもパラアウトを行うときに①対応する音階をクリック②パラアウトをクリックという2段階の作業が発生するのが地味にストレスです。各音ごとにパラアウトしているのかどうかの確認にも手間がかかります。(アップデートで対応しているかも?)

  • 細かい音作りには向いていない

良くも悪くもシンプルなので細かく音作りをすることは想定していないのかな?と感じました。もちろんパラアウトして各音を作り込むことは可能なのですが、前述の通りパラアウト周りの仕様でん?と思うことが多かったので基本的にはそのまま使われることを想定して設計されていると思います。

  • プリセットを探すのが大変

例えばIDOLであればPop, Disco, Hip hopの3つに分かれているだけで検索機能などはありません。膨大な数のプリセットがあるわけではないので致命傷ではないのですが、プレビュー機能くらいは付けてほしかったですね。

買い方

セール時に大体90%OFFになるので買うならそこだと思います。

全種類まとめて買いたい方はBeatmaker bundleを買うのもありです。個別に買うよりお得なのでこちらはセール時以外に買ってもいいかなと思います。

まとめ

今回はUjamのBeatmakerシリーズをレビューしました。メインで使うには自由度が足りないかなと思いますが、使い方次第では手軽さを活かして強力な味方になってくれる音源だと思います。

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